先輩エディター
クリエイティブな仕事をしたい!
ヒットコンテンツを生み出す自信がある!
ミーハー心を満たしたい!
私自身、まったくの畑違いから某・大手出版社へ転職を経験したのですが、上記のような理由で編集の仕事をあきらめきれなかったのです。
あなたも色んな動機で、出版社、特に編集職への転職を希望されていることでしょう。
ですが、ご存知の通り【編集職】の求人はごくごく稀で、案件自体がとても限られています。
ここでは、私自身の経験も踏まえ、編集職への転職の実情と、実効性のある具体的な転職戦略など、有益なアドバイスをお伝えしていけたらと思っています。
どのジャンルでどの規模の出版社に入社したいかにもよると思いますが「編プロ入社で経験積む→出版社に転職」の流れの人もたくさんいるので未経験でもあきらめず頑張ってくださいませ、応援します( ̄^ ̄)ゞ
少し大きな出版社だと新卒採用中心らしいですけど・・・。 https://t.co/1GEswnsy5B— 福山正道@マンガの会社を経営中 (@ce_fukuyama) March 27, 2018
編集未経験からの出版社(編集職)への転職の実情
編集職未経験からの採用について・・・
ごく少ない案件数で狭き門ではありますが、毎年どの出版社も編集職の求人募集は確実にあります。
では、そこで【編集未経験者】が内定を勝ち取れるのか?という問題について。
基本的には他業種の転職と同様で、未経験でもOKとする場合は、概ね20代の第2新卒と言われる年齢層になってくるでしょう。
30代で未経験の採用はゼロかといえば、当人の専門性と媒体の親和性が高い場合に限り、採用される可能性はあります。
例に出して挙げると、少し特殊ですが、囲碁の専門誌の編集者募集で、編集未経験の囲碁の講師が採用されるというようなケースです。
よって、編集職での転職を成功させるには、自分自身の特性や強みを生かせそうな求人を、的確に探していくという戦略が大切になってきます。
後述しますが、その場合は出版業界に強い転職エージェントの存在を活用する、というのが有効な手段となってくるでしょう。
内定が出るのは、どんな人材なのか?
とても抽象的な話になってきますが、過去の永劫におごることなく、素直で、新しい情報・知識を吸収できる柔軟な思考がある方。
編集職ということに限らず、社会人としての常識を持ち合わせている方。
自ら努力ができる方。
・・・こういうイメージです。
つまり、未経験者の場合は「特に編集職としてのスキルや経験は求めないけど、人として魅力的ならば採用したなぁ」といった感じでしょうか。
実際、編集の仕事は、本当に多くの人と関わることが多いですから、人たらし的な要素も必要なんじゃないかなとは思いますね。
自分は昔、小さな出版社から大手の出版社に転職したことがあり、その時の面接に勝ったポイントとしてはこういう本が作りたいと見本を作り、具体的な提案をしました。そんなことをする人は誰もおらず、面白いやつと面接官にインプットされ、採用につながりました。
— オレンジを愛する健太パパ🍊 (@orange_tokyo_1) September 19, 2016
編集職で入社できたら、こんなに素晴らしいことが待っている
あまりに期待させすぎてではステマぽくなるので、まずは厳しめの小言から。
編集の仕事は責任が重い上に、報われないことも多い職種であります。
それに、入社してすぐやりたい企画をやれるというのは稀で、2、3年はいわゆる“下働き”となることもあります。
それでも編集職を志す場合は、ご自身の中に、「編集の仕事をやりたい!」という強い想いがないと仕事自体が苦痛になってしまうでしょう。
職種のマスマッチは会社にとっても、ご本人にとっても良い形ではないですよね。
そんな前提を踏まえて、私の経験から編集職の面白さをお伝えするならば・・・
●ヒット作(コンテンツ)を生み出せて、それを世の中に残すことができる
●自分の発案した企画が、社会的なブームを生み出す可能性がある
●世界中の人、場所に取材に行ける。
・・・つまり、『会いたい人に会えるようになる』。しかも、会社のお金で(笑)
●その分野のエキスパート(芸能人、著名人、経営者など)と対等な立場で仕事ができる
このように挙げてみると、改めてこれは『編集』という仕事ならではの醍醐味だなと感じます。
このようなことが日常茶飯事になるのですから、確かにやりがいがあり、志す人が多いことも理解できますね。
それは私自身、もし生まれ変わっても、もう一度『編集』の仕事に携わっていきたいと切に思うところからも、そう感じます。
異業種から、出版業界へ転職を考える際に心掛けることはどんなことでしょうか?
準備しておくべきこと
『どうして、異業種から転職を考えているのか』
・・・とにかく、その質問に対する的確な回答を用意しておきましょう。
そのうえで、面接官が納得する理由と異業種での仕事で培ったスキル(技術面ではなく、交渉力、企画力など、編集でそのまま活かせるビジネススキル)、出版業界の動向、応募する媒体、分野の分析ができていると良いでしょう。
適性の見極め
上記の「準備」をしっかりされていることに加え、コミュニケーション能力が高い人は適性があると判断されることが多いです。
備えていると良い経験や資格など
こちらは専門媒体、書籍であれば、その仕事に関係する資格があると多少有利です。
一般媒体であれば、特にありませんから、ご自身の個性を発揮すると良いでしょう。
出版社内のジョブローテーション事情
『編集職』で採用されることは、かなり狭き門なので難しい・・・
だったら、とりあえず出版社のほかの職種(営業や総務事務職など)に応募して、そこでまずはいったん採用してもらってから、編集部へ異動できたらなぁ・・・なんて考えもよぎるかと思います。
実際、編集職以外の求人案件でしたら、転職エージェントで検索をかければ、結構な数の案件がヒットしますからね。
では、そんな都合のよい話が果たして実現するでしょうか?
これについては現場の実情を踏まえてお話しします。
ジョブローテーションというのは、将来の幹部候補を育成することが本来の目的なので、その周期は3 〜 5年ということが多いでしょう。
ただ出版社でジョブローテーションがあるのは、中規模から大手出版社のみとなり、さらに新卒者が対象となることが多いです。
第2新卒入社者でジョブローテをさせる場合、最初の部署でかなりの成果を出した場合や期待されている場合に限るでしょう。
なお、ジョブローテーションという意味ではなく、単に「異動」というものは、他業種と同じで部署の欠員補充と本人の希望のマッチングで適宜行われると思います。
ただ出版社によっては、「10年同じ部署にいる」という社員が多い会社もあるようなので、異動の有無は応募される出版社の性質に拠ります。
出版社ジョブローテーションの実際例
Aさん → 新卒入社で書籍編集部配属。
入社5年めで雑誌編集へ異動。
雑誌編集部の雰囲気が合わず、他の出版社へ転職。
Bさん → 新卒入社で営業配属。
入社7年めで書籍編集へ異動。
編集が希望の仕事だったので今もいきいきと仕事されています。
Cさん → 新卒入社で雑誌編集部に配属。
入社3年目で営業、その後資材部を経て、再び営業へ配属(営業の再異動が入社10年目)。本当は編集部へ戻りたいものの、もう戻れないと諦めながら仕事をされています。
Dさん → 中途入社(第2新卒)でウェブ媒体へ配属。
入社3年目で希望していた書籍編集部へ異動。
この場合は、欠員補充&幹部候補育成も兼ねての異動だったようです。
Eさん → 新卒入社で営業部配属。
入社7年目のジョブローテで希望ではない広報部の異動を打診され、意に沿わないとして他の出版社へ転職。
編集職への転職活動の基本は、転職エージェント選びから始まる
転職エージェントを利用することで、出版社への転職を有利に進めることが可能です。
何故なら、求人メディアには載せられないような募集案件を取り扱っていることがとても多いからです。
特に雑誌など、我々の目につく機会が多い媒体の編集職などは、あまり表立って求人募集をかけることは敬遠される傾向にあるのが実情です。
ですので、出版社、特に編集職での転職を目指すならば、【マスコミに強いエージェント】に必ず登録しておく、というのが基本中の基本の戦略です。
もちろん、転職エージェントには無料で登録できて、すべてのサービスを利用することができます。
なので、積極的に求人を紹介してもらったり、応募書類のアドバイスや面接対策を受けてみるのが良いです。
実際、わたし自身も編集未経験者だったので、「これでもか」というくらいにエージェントに食らいついてアドバイスを受け、転職に成功したクチですからね(笑)。
あなたがもし編集職未経験であれば、疑問に思うことや戸惑うことも多いでしょうから、アドバイザーに求人案件を出している出版社の実情など、根掘り葉掘り聞いてみることを強くお勧めします。
そんな訳で、私自身の経験から言うと、マスコミに特化した老舗転職エージェントの『マスメディアン』には必ず登録を完了させておくのが、絶対条件と言えるでしょう。
『マスメディアン』ならではのお宝求人案件に応募できたり、専門性の高いとっておきのアドバイスをカウンセラーから遠慮なく受けられることがとにかく心強いです。
WEBから応募書類をアップロードして登録した後、面談予約を済ませ、後日出向いてカウンセリングを受けて、いろんな求人案件に触れてみてください。
⇒ 『マスメディアン』 https://www.massmedian.co.jp/
最後に、この記事を読んでくださっているあなたが、無事に希望どおり編集職の転職が叶うことを心から願っております。
出版社のお仕事自体、謙遜しないでぶっちゃけ本音で語らせていただくと、本当に本当に楽しいですからね!
編集の仕事って、あまり公(おおやけ)にはできないメリットもたくさんありますしね(^_-)-☆
先輩エディター